私たちの藍染は”おのころ藍”と名ずけたタデ科の藍を育てるところから始まります。
淡路島の豊かな大地で太陽と潮風をたっぷりと浴びて育った藍草を
盛夏に刈り取り葉のみを選別乾燥、冬季におよそ100日間かけて発酵させます。
山積みになった乾燥葉を切り崩しながら水を混ぜ合わす作業を何度も繰り返し「蒅(すくも)」と呼ばれる伝統的な発酵染料が出来上がります。
出来上がった”「蒅(すくも)」ですぐに染められるわけではありません。藍の染料成分であるインジゴは水に溶けないので、まずはそれを水溶性にする必要があります。そのために甕の中に蒅と木灰汁を入れて、微生物の力で発酵させていきます。これを「藍建て」といいます。最初の液面は茶色で、染色してもまだ色は出ませんが、徐々に発酵が進んでくると液面に赤紫の膜が出始め、液中の色も黄色味を帯びてきます。これが藍色が出始める兆しとなります。10日間程かけて濃度を上げていき、染色できる状態になります。
微生物の働きが藍の色の出具合を左右するため”襖(ふすま)”や”貝灰”などを使って活動のしやすい環境を整えながら維持管理をしています。
染色代金は染料の使用量に比例します。
染める物の重量が大きく、仕上がりの色味が濃くなる程お値段が上がります。
ご依頼予定の品の重さを測っていただき、ご希望の色味を下記表からお選びお問い合せください。